【細野晴臣氏からの推薦の言葉】(全文)



 日本でのエコロジーを考える場合、まず熊野に詣出て自然に接することだ。
ここが原点であることを肌で知るだろう。そしてそれから「世界が平和でありますよう」と祈る気持が湧くだろう。

 2005年6月、夏越しの大祓の日、紀伊山地に全国の修験者が終結して「世界平和」を祈願した。かつてから修験は人と自然、神との交流を以て自己を完成する「独覚」の行である。だが世界遺産としてついにこの地球に責任を負う使命を得て以来、この乱世の行く末を祈らずにはいられない。

そして実際、不思議なことだが紀伊の山々で祈ることは実現するのだ。熊野に行き、苔を壊さぬよう歩き続け、慎重に自然を崇拝すればそれで良い。ここでの祈りは世界に通じていく。

この映像はそんな祈りのひとつだ。


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