このカチーナ(精霊)hilliliと出会ったのは、2005年7月、
私たちがhopiの村に着いた日のことだった。

とある場所の駐車場で、車に乗り込もうとしたところ、
隣止まっていた車の中から、声をかけられたのだ。

「私たちは今、自宅に帰りたいのですが、ガソリン代がなくて困っています。
ガソリン代の代わりに、このカチーナを買ってもらえないですか?」

車を覗くと、後部座席には、屈託の無い笑顔の子どもが二人。

クーラーがついていない灼熱の車の中で、真っ直ぐな瞳で私を見ている。
私は迷うことなく、ガソリンと、このカチーナを交換した。
そして、このカチーナに導かれるようにして、hopiの村の旅は始まったのだ。


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この時の旅の様子はまた後日メルマガ等で連載していきますが、
ここでは7年前に、これまた導かれるようにしてホピの村を旅をした
ときの連載をお届けしたいと思います。

・平和の民ホピの村へ1
・平和の民ホピの村へ2
・平和の民ホピの村へ3


(連載「天の河に橋かけて」より
連載「天の河に橋かけて」

 **長いですがはじめからお読みになる事をおすすめいたします