4月17日(金)

大阪難波駅 正午集合

特急列車に乗って高野山の麓、橋本まで行き、普通電車に乗り換えて九度山駅へ。そこからは専用車で移動します。
まず最初に訪れるのは、空海が高野山開創に際し、その表玄関として伽藍を草創した
慈尊院(じそんいん)。一山の庶務を司る政所ともなったこのお寺は、「女人高野」とも呼ばれ今も親しまれています。このお寺には、空海の母公が滞在中亡くなったことから、弥勒堂(御廟)が建てられています。1200年記念法会にあわせて、特別開帳になる国宝・弥勒菩薩坐像をここで拝観しましょう。

次に参拝するのは
「丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)。ここは、神領である高野山へと空海を導き、神領そのものを譲った神、丹生都比売大神が祀られた神社です。高野山を案内したと伝わる狩場明神は、丹生都比売の皇子神。ここでは、神社の方に詳しくお話をしていただきます。

この日高野山大学では、夕刻から僧侶によるご詠歌が行なわれます。時間が間に合うようならば、宿坊に荷物を預けて、徒歩で高野山大学へ向かいましょう。
夕食後はフリータイム。開創法会期間中は、夜8時まで開館している高野山の博物館・霊宝館に行くのもよさそうですね。
夜は翌朝に備えて、早めに就寝いたしましょう。

<高野山 宿坊>

4月18日(土)

朝6時。宿坊の朝のお勤めに参列します。勤行のあとは、お寺のお掃除のお手伝いをして朝の爽やかな気を身体いっぱい取り入れてください。
朝食後、
伽藍・金堂へ向かいましょう。
開創法会の期間限定特別公開となる金堂のご本尊が公開となるのは、高野山
1200年の歴史の中で初めてのこと。
伽藍大塔では
9時から四国のお坊様たちによる報恩法会が行なわれています。

奥の院方面に移動した後は、
「お数珠作り」に挑戦いたしましょう。般若心経を唱え、瞑想をして心を落ち着かせたあと、まずは母珠(もしゅ)作り。貴重な高野山奥の院の「霊木・高野杉」を用いて、優しく丸くなるように玉磨きをしていきます。世界で一つの自分だけの数珠が完成したならば、いよいよ奥の院へと移動して、今も御廟(ごびょう)にいらっしゃる弘法大師・空海の前で自作の数珠を手にしながらゆっくり祈ってください。

この日は年に一度、奥の院で
お写経奉納法会が行なわれる日。その様子を拝観させていただいた後は、大師教会へ移動して、心静かにお写経をいたしましょう。そのあとは夕食時間までフリータイム。それぞれ思い思いの高野山時間をお過ごしください。

<高野山 宿坊>


4月19日(日)

宿坊の朝のお勤めに出るもよし。奥の院の朝のお勤めに行くもよし。それぞれ思い思いの朝を迎えてください。宿坊での勤行に出た方は、お寺のお掃除のお手伝いもさせてもらいましょう。
全員揃って朝食をいただいたあと、
「伽藍御影堂」へ参ります。御影堂は、私たちがお世話になっている親王院の始祖、真如親王直筆の「弘法大師御影像」が奉安されています。この日は、御影堂の御扉が開くので、遠くからでも拝観し、お祈りください。

その後、いよいよ真言宗の総本山、「金剛峰寺」へ参ります。ここでは開創法会期間中、金剛峯寺持仏である「弘法大師座像」が十六年ぶりにご開帳されます。

高野山での参拝を終えたなら、特急列車に乗って、麓の橋本まで降りましょう。旅の最終目的地は、弘法大師・空海ゆかりの地に建つ温泉施設です。ここには、かつて神野々寺(こののじ)という奈良時代に建てられたお寺があり、空海は高野山開創前、このお寺も一つの拠点としていたようです。後にお寺は高野山へ移築されてしまったそうですが、それから数百年後、ここに極めて効能の高い鉱泉温泉が湧き出し、温泉施設になったそうです。露天風呂からは、高野山の雄大な眺めが一望できますので、ゆっくり身体を伸ばして旅の疲れを癒してください。
その後、難波まで向かい解散。高野山での貴重な時間を胸に、一路、家路へと向かいましょう


 

<お世話になる宿坊について>

弘法大師の十大弟子の一人、真如親王平城天皇の皇子)が開基した平安時代から続くお寺です。
本堂は土蔵で、高野山で唯一といっていいほど古い形態を残しています。
未も電気が引かれていないため、ロウソクで灯りをともす幻想的な雰囲気のある本堂です。
ご本尊の「不動明王」は重要文化財。
南方熊楠にもゆかりの深いお寺です。
朝の勤行のあと、お寺のお掃除も少し手伝わせていただくことにしました。
高野山滞在中、清々しく過ごせるお寺です。


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