
宿坊の朝のお勤めに出るもよし。奥の院の朝のお勤めに行くもよし。それぞれ思い思いの朝を迎えてください。宿坊での勤行に出た方は、お寺のお掃除のお手伝いもさせてもらいましょう。
全員揃って朝食をいただいたあと、「伽藍御影堂」へ参ります。御影堂は、私たちがお世話になっている親王院の始祖、真如親王直筆の「弘法大師御影像」が奉安されています。この日は、御影堂の御扉が開くので、遠くからでも拝観し、お祈りください。
その後、いよいよ真言宗の総本山、「金剛峰寺」へ参ります。ここでは開創法会期間中、金剛峯寺持仏である「弘法大師座像」が十六年ぶりにご開帳されます。
高野山での参拝を終えたなら、特急列車に乗って、麓の橋本まで降りましょう。旅の最終目的地は、弘法大師・空海ゆかりの地に建つ温泉施設です。ここには、かつて神野々寺(こののじ)という奈良時代に建てられたお寺があり、空海は高野山開創前、このお寺も一つの拠点としていたようです。後にお寺は高野山へ移築されてしまったそうですが、それから数百年後、ここに極めて効能の高い鉱泉や温泉が湧き出し、温泉施設になったそうです。露天風呂からは、高野山の雄大な眺めが一望できますので、ゆっくり身体を伸ばして旅の疲れを癒してください。
その後、難波まで向かい解散。高野山での貴重な時間を胸に、一路、家路へと向かいましょう。
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