写真集
『VOICE OF STONE』

『郡ちゃんの写真集を取り扱うことにした理由』

彼と私は同い年。
だからいつも同級生感覚で「郡ちゃん」「彩ちゃん」と呼びあっている。

考えたら、お互いにいい年をした、オジサンとオバサンなのだが、そんなことは気にしない。

彼との出会いは、かなり以前にナバホ族のダンス大会だった…となぜかいつも錯覚する。

そんなはずはない。最初に会ったのは98年春、早稲田大学の某教室でのことだ。
平和イベントのスタッフ会議が行われていた際に、同席したのが最初だ。
しかし何度見ても、私は彼がアメリカ先住民に見えてしまう。
風貌が日本人離れしていることだけではない。
強さの中に優しさとナイーブさを持ち合わせ、自然のリズムに合わせて呼吸している生き様も、
先住民族そのままだ。彼は国内外の石の写真を撮り歩いているので、
いつも何処かに旅しているような状態だが、なぜか約束などしていなくとも、様々な場所で出会う。
そんな出来事も含めて、先住民族の友人たちととても似ている。
しかし、世界中の巨石・イワクラの写真を撮り歩いているのに、
アメリカ先住民の聖域は未だ未踏だという。
もしかすると、彼はアメリカ先住民の大地・巨石群の中に佇んだら、
もうそのまま現地の人になって戻って来ないのでは…などと勝手に想像している。

そんな彼から、2003年から3年の月日をかけて巡ってきた
「日本石巡礼」を終えると連絡が入った。
これからしばらく、次作のフォトエッセイ本制作の為に山篭りをするという。

彼がこの世に最初に出したフォトエッセイ集は99年初版、
2005年再版された。彼が世界各地、日本各地の山を越え、
海を渡って出会ってきた石たちの声なき声を集めたものだ。

聖なる場所には、必ずといっていいほど、人間によって崇められ、
信仰されてきた石や岩が数多く残っている。
それらと約10年間向き合ってきた集大成がこの一冊に凝縮されている。

彼の、石との対話は古代人との対話のような気もする。

                                  天川 彩


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