<TENの珈琲サービス隊報告>


前回の被災地支援でご縁ができた、宮古市熊野・鍬ヶ先地区の皆さんのもとへ
二度目の支援に行ってきました。

今回は7月23日盛岡まで行き、7月24日早朝、宮古へ移動。
前回の支援の時、食後の珈琲を皆さん、とても喜んでくださったので
今回は前回のような、大掛かりな炊き出しの準備などもせず、

「珈琲とお菓子のサービス」ということで始めました。

今回も避難所にもなっている熊野神社の宮司様を窓口に動いたのですが、

日程などを決めてお知らせしたところ、ちょうど、その日は熊野神社の例大祭とのこと。

前回も、被災地へ向かう前に、偶然、紀伊半島の熊野本宮大社の
例大祭に行っていたのですが、
今回も、前回同様、被災地へ向かう一週間前に、
紀伊半島の熊野まで行くことが当初から決まっていて…

まるで、熊野の神様のお計らいのようです。

被災地の地域の人々の心のよりどころになっている熊野神社。
その神社をささやかながらでも支援していくことが、
結果的には、地域の被災者の方々を元気付けることに繋がるのではないか?と思い、

今回はお祭りの直会のようなかたちで、
珈琲のサービスやお菓子のサービスをさせていただき、
神社へ少しでもカンパや気持ちを届けることにしました。

現地報告については、7月25日付けのブログに書いた文章をそのまま掲載します。



 <現地報告:ブログより>


7月に、再び被災地へ行ってきました。

震災から4ヶ月以上過ぎていることもあり
今回は、3名の参加者と私の合計4名です。

前回、炊き出しの際、天の珈琲が大好評だったので
今回は、出来る限り無理なく、
ホット珈琲とお菓子のサービスができれば…と考えていたのですが

でも、やはりこの季節。
アイス珈琲の準備もした方がいいだろうと思い直し、
アイス珈琲も250杯分用意することにしました。

ただ、用具も何もない屋外で
アイスコーヒーのサービスとなると、
これが、想像以上に事前準備が大変で…かなり至難の業。

更に、この数ヶ月、私はひざを痛めていたのですが
先週、出張から戻った翌日、遂に腰まで痛めてしまい
(筋肉が一本切れてしまっていたそうです)
連日、病院通い。

なので、道具や用具の調達に走ったり、
準備を前日までに整えたり、仕舞いには東京駅までの送迎まで、
今回はかなり家族にも協力してもらいました。

また、友人のシンガーEmmeさんが
ファッションメーカー「ヨーガンレール」さんに取り次いでくださり、
ヨーガンレールの社員でババグーリの製菓担当の牧野さんと、
デザイナーの石井さんが「雑穀クッキー」を大量に届けてくださったので
当初の予定以上に、素敵なお菓子の準備もできました。

珈琲焙煎をいつもお願いしているイタミコーヒーさんからも
珈琲豆を沢山お送りいただき、
また、TENをいつも応援してくださっている
多くの皆さんからも、今回も暖かな支援をいただき、
いよいよ現地へ。

宮古の熊野神社では、この日が例大祭。
前日の天気予報では雨模様だったのに
お天気もバッチリ晴れ!
神社には、いっぱいの人々で溢れていました。

取り急ぎ、ご神事が始まる前に
熊野本宮大社の宮司様からお預かりしたものや
那智の火祭りの時のお札、
熊野三山の牛王附の大きな額などなどを
お忙しい宮司様に、まずは直接お渡しし、
そしてカンパや協力いただいた方々のお名前に添えて
初穂料を熨斗袋に入れてお渡ししたところで…

「天川さん、祭殿に直ぐにあがって」といわれ、
ご神事に参列。

宮司様の祝詞奏上などのほか
国の重要無形文化財にもなっているという
黒森神楽の方々による権現舞なども行われているさなか、
他のメンバーは、珈琲サービスの準備を整えてくれていて
有難い限りでした。

でも、神事の最後には、権現様に、仲間たちも全員
頭やら肩やらを噛んで頂けてヨカッタ〜♪
(厳粛なご神事だったので、この間、一枚も写真が撮れませんでした)

ご神事が終わったあとは、
直会のように、青空Cafeが出来て、
気持ちよかったです。

午後からは、前回も伺った小学校の方で
サービスを行いました。

市役所の担当の方が、事前に
珈琲サービスのインフォメーションしてくださっていたのですが、
大きな避難所になっている中央体育館に
お笑い芸人やタレントさんが、この日、やって来ているということで
小学校の避難所の方も、仮設住宅の方も
そちらに行ってしまった…らしく、
前回よりも人が随分と少ない状況でしたが、
それでも、珈琲やお菓子を食べに来てくれた方々と
ゆっくりおしゃべりすることが出来たので
かえって、あわただしいサービスじゃなく、心の交流もできて
よかったかな?と思いました。

ハルキ君という6歳の少年は
「雑穀クッキー」がよほど美味しかったのか、

食べ終えた後
満面のこの笑顔♪

震災で建てて間が無い住宅店舗を流されたという
酒屋のご主人は、最初軽トラで営業を再会しらそうで、写真を見せてくれました。


今はプレハブで営業再会。
私も、ほの少しでも売り上げ貢献できればと思い
お神酒を購入させていただきました。

結局、電車の時間があり、サービスしきれなかったお菓子や、
アイスコーヒーは市の職員の方に手渡し、
改めて、この日不在だった避難所や仮設住宅の方などに
分けていただくことになりました。

それにしても前回は、ガレキの山だった場所も、
今回は、まるで遺跡のように何も無くなっていて、


時間の経過を感じました。
また、しばらく時間が経過したら、
今とは全く違う風景になっているのだろうと思います。
私は、この宮古の人たちの明るさが大好きなので
これからも、変わり続けていくこの場所を応援していきたいと願っています。

報告:天川 彩