
今年は、何という年なのでしょうか。
大震災による大津波での惨状に、日本全体が胸を痛めたばかりだというのに、
今度は紀伊半島の山々が台風による尋常ではない大雨で、
深層崩壊というまるで山の津波ともいえる未曾有の大災害が発生しました。
しかし、あまり報道されることもなく、中でも天河神社や天川村周辺は
深刻な被害状況にも関わらず、ニュースなどで取り上げられないままの状態が続いております。
そこで、とにかく現状をしっかりと確かめ、それを皆さんにお知らせすることが
最優先なのではないかと思い天川村へ行ってまいりました。
天河神社は、高野、吉野、熊野という日本の三大霊場を結んだ
三角形の中心に位置する太古からの聖地です。
千三百年前、修験道の祖である役行者が大峰山で弁財天をご勧請し、
天武天皇の命により今の地にお社が建立されました。
自らの魂が鏡に映るかのような場として、多くの先人たちがここを訪れ、空海も修行時代、
天河を最大の行場としてきました。今も昔も天河は日本人にとって魂の拠り所のような場所です。
そして、山深いこの地を訪れる人々に宿を提供し、
様々な形で支えてきたのが、天川村坪ノ内地区に住む方々です。
今回、神社及び周辺全域がこのような被害を受けましたことは、
日本にとって大変悲しいことであり、一日も早く復興することを願ってやみません。
災害直後よりボランティアの方々なども入り、
神社の方々や村の皆さんが、毎日少しずつ懸命に復旧作業に汗を流されています。
しかし、禊殿などが土砂に埋もれ、地形そのものも変形しているように見える天河の聖域を
完全に復旧するには、少なくとも数年はかかるそうで、費用も想像を絶するものとなりそうです。
大切な日本の聖地の再生に、皆様のお力添えを賜りたく、義援金協力を心よりお願い申し上げます。
下記に「天河神社」並びに「天川村」への義援金振込先を明記いたします。
どうぞ宜しくお願いいたします。
平成二十三年九月三十日
オフィスTEN 代表 天川 彩
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