2001年の幕開けから、4回に渡りオフィスTENでは、
トークdeナイト「田口ランディ・聴くことの時代」を催しました。

コンセプトは『今、共に考えたいこと』。

作家の田口ランディさんを聴き手として迎え、
宗教哲学者の鎌田東二さんにナビゲーター役を務めていただいて、
展開していったトークdeナイト。
毎回多彩なゲストと共に過ごした時間は、
とても貴重なものでした。

このシリーズを通して、人間としての美しさや強さを
十二分に教えていただいたように思います。
田口ランディさん、鎌田東二さん、ゲストの皆様、舞台関係者の皆様、
そして会場へお越しいただきました全ての皆様、
本当にどうもありがとうございました。

また、どこかでお会いいたしましょう!


オフィスTEN 代表
天川 彩



Vol 1 : 今、次世代に何が残せるのか
2001年3月28日(水) 文京シビックホール
スペシャルゲスト : 龍村 仁 (映画監督) 


 
記念すべき第一回目のスペシャルゲストとして、150万人以上もの人々の感動を呼んだ映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』の監督・龍村仁氏をお迎えしました。
 『地球交響曲・第四番』の製作にまつわるエピソードと共に、人と地球とのバランスや、21世紀に生まれ育つ子供たちに向けての思いなどを存分に語っていただきました。


リハーサル風景

   ステージ設営風景


<スペシャルタイム>
元始音霊ユニット演奏
(鎌田東二・佐々木雅之・福田弥生)
ガイアシンフォニーダイジェスト版 上映



           元始音霊ユニット


龍村 仁
 1940年兵庫県宝塚市生まれ。京都大学文学部卒業後、NHKに入局。74年に独立後、テレビCM、ドラマ、ドキュメンタリーなどの制作に携わる。『シルクロード幻視行』で76年にギャラクシー賞、サイエンス・ファンタジー『宇宙船とカヌー』で87年にギャラクシー選奨などを受賞。
 ライフワークである『地球交響曲/ガイアシンフォニー』は89年から制作を開始し、第一番を92年に、第二番を95年に、第三番を97年に公開。シリーズ合わせ現在150万人以上の人々を動員。2001年秋、第四番完成。


龍村監督公式サイト
http://gaiasymphony.com/



Vol 2 : 語り継ぎたい叡智
2001年5月31日(木) 文京シビックホール
スペシャルゲスト : アシリ・レラ (アイヌ民族・シャーマン)






開場前、人ひとヒト…の行列

 トークdeナイト第2回目のスペシャルゲストは、アイヌのシャーマン、アシリ・レラさんをお迎えしました。
 レラさんのパワーなのか会場は超満員。熱気を帯びた会場で、自然からメッセージを受け取る方法や、先住民族に伝わる叡智を存分に聴かせていただきました。












終了後、ロビーにて

田口ランディさんとレラさん



<スペシャルタイム>
アシリ・レラとアイヌ語学校の
生徒たちによる歌と踊り


アシリ・レラ
 アイヌの聖地、北海道ニ風谷で子ども達にアイヌ語と伝統文化を伝える「山道アイヌ語学校」を主宰。民族問題、環境保護運動、平和運動に取り組む傍ら、10人以上の実子養子を育てている肝っ玉母さんでもある。
 シャーマンとしては、タスマニア政府から要請されて雨乞いの儀式を行い、タスマニア自然火災を鎮火させたことでも有名なサンダーウーマン。



 
Vol 3 : ボランティアから未来が見える
2001年8月13日(月) 文京シビックホール
スペシャルゲスト : 山田和尚


 3回目は、神戸元気村代表の山田和尚さんにご登場いただき、「ボランティアから未来が見える」をテーマに、語ってもらいました。
 今回は、田口ランディさんと共にカンボジア地雷撤去に足を踏み入れた話なども聴かせていただきました。





つくしさん







織田龍光さん


<スペシャルタイム>
祈りのうた
作曲家:織田龍光  シンガー:つくし



山田和尚
 1951年、大阪府生まれ。日本にカヌーを伝える草分けとなった後、オゾン層保護活動に取り組み全国1300をこえる地方自治体を自分の足でまわり、今日のフロン回収、分解までのシステムの基礎をつくりだす。阪神大震災の直後、神戸入りし「元気鍋」という名の炊き出しを始め、その時のスタッフを母体に「神戸元気村」を立ち上げ、全国各地から神戸に集まったボランティアたちをたばねて、被災者たちの支援に走り回る。
 現在、神戸元気村、生田フォーラム、神戸芸術村、月讀社、四万十塾、リスポンス環境文化研究所、リスポンス協会の各代表を務める。

神戸元気村のサイトhttp://www.response-jp.org/



 
Vol 4 : 病むことの力・癒えることの力
2001年10月24日(水) 練馬文化センター
スペシャルゲスト: 加藤 清先生 (精神科医)


 最終回の第4回目は、伝説の精神科医、加藤清先生をお迎えしました。加藤先生は、日本の精神医学界における陰の立役者的存在。
 精神病理とスピリチュアリティを長年に渡り研究されてきた加藤先生が、病むこと・癒えることについて、精神科医ならではの経験を交えてお話ししてくださいました。

加藤清先生

<スペシャルタイム>
加藤清先生の江差追分とサイケ芸術




加藤 清先生
 1921年、神戸生まれ。京都大学医学部卒業。72年国立京都病院に精神科を設立、医長となる。86年同病院退官後、京都博愛会病院精神科顧問を経て、現在、隈病院顧問医師。精神病理・精神療法学会、芸術療法学会などの設立に貢献し、精神医学界の指導者ならびにセラピストを数多く育てる。
 鎌田東二との共著『霊性の時代』(春秋社)をはじめ、『癒しの森』(創元社)、『この世とあの世の風通し』共著(春秋社)、『分裂病者と生きる』共著(金剛出版)、『異常心理学講座』第3、6巻共著(みすず書房)、『精神の科学』共著(岩波書店)など多数。

鎌田東二さんと天川彩  
終わりによせて