出羽三山の開祖 蜂子皇子(はちこおうじ)上陸の地 由良。
由良伝説には諸説あるようですが、その中の一つをご紹介します。 飛鳥時代、父である第32代崇峻天皇が蘇我馬子(そがのうまこ)によって暗殺されたことで
蜂子の身も危ないと案じた、聖徳太子(しょうとくたいし)の勧めにより、京都の北部から船で海上を渡り、由良の浦に辿り着きました。美しい八人の娘達の導きで洞窟に入ると、髭の翁があらわれ、皇子に東の方角にある神の山を教えました。しかし道に迷い困っていると、片羽八尺(2m40cm)もある3本足の大烏が飛んできて、皇子を神の山へと導きました。
これによって、由良の浜は八乙女の浦と呼ばれ、皇子を導いたカラスの羽が黒いのに、ちなんで山を羽黒山と名付けられたそうです。
|