<1日目>

5/10(日)

午前10時45分 JR名古屋駅集合。貸し切りバスに乗り、この旅の水先案内人であり作家・プロデューサーでもある天川 彩さんによる熊野にまつわるお話を聞きながら旅が始まります。(天川 彩さんの熊野レクチャーは、最終日まで要所要所で行われます)

まずは最初の目的地、尾鷲へ。尾鷲では、海を見ながらの昼食が待っています。その後「三重県立 熊野古道センター」に立ち寄り、いにしえ人達の足跡に思いを馳せてください。  そしていよいよ熊野に入り、日本最古の神社花の窟(はなのいわや)へ。花の窟は、圧倒的な大自然を神として崇めてきた熊野信仰の原点であり、日本書紀に登場する祭りが今に続く、二千年の歴史を持つ神社です。

「花の窟」でお参りを済ませた後は、熊野本宮大社のそばにある温泉郷『川湯温泉』へ参ります。 この日のお宿は、お部屋からの風光明媚な景色と、川から湧きあがる野性味溢れる温泉が楽しめます。 どうぞゆっくりと旅の疲れをお取りください。


宿泊:川湯温泉 ホテル [ 夕食]

<2日目>

5/11(月)


朝食後、熊野本宮大社へ出発します。本宮大社の旧社地、大斎原(おおゆのはら)は、古来より人々が目指した熊野の聖地です。その大斎原に、現代人の魂の奮い起こしと、新たな時代への祈りを込めて、今から20年前、大鳥居が建立されました。

この日はちょうど20年の節目として、午前中『大鳥居の祝賀祭典』が行われます。祭典に参列し、共に祝いましょう。午後からの祝賀関連行事もお楽しみください。

その後、熊野速玉大社がある新宮市へ移動します。「新宮」とは、速玉大社の「元宮」である神倉山(かみくらやま)のご神体「ゴトビキ岩」に対しての呼び名です。日本書紀にも、天磐盾(あめのいわたて)として登場する巨石ゴトビキ岩に建つ神倉神社の前で、能楽師鈴木啓吾師による最初の謡曲奉納(神歌)が行われます。神倉山は大変急な石の階段となっておりますので、登り降りの難しい方は無理をせず、麓でお心共にお祈り下さい。

この日の夜は、料理自慢の割烹旅館にて美味しい割烹料理をいただきます。 夜は次の日に備え、ゆっくりとお休みください。


◆宿泊:新宮 割烹旅館及びホテル(人数調整の上、二か所に分かれます)  [ 朝・夕食]

<3日目>

5/12(火)

朝食後、清々しい空気の中、熊野速玉大社へ移動します。熊野三山での最初の正式参拝並びに謡曲奉納(素謡・舞囃子)に参列いたします。天下泰平、国土安穏を祈り、熊野の神々への感謝を込めた奉納をしっかりと見届けてください。

その後、熊野本宮大社へと再び移動し、昼食を取った後、本宮大社の旧社地「大斎原」で正式参拝を、さらに、大鳥居のたもとで行われる、祝賀祭典関連行事の結びとなる謡曲奉納(素謡・舞囃子)に参列いたします。

速玉大社、本宮大社、二つのお社での奉納が無事に終わった後は、那智勝浦へと移動し、この日のお宿へ向かいます。露天風呂からは絶景の熊野灘を望むことができます。夕食後は、復曲能「鈴木三郎重家」の上演にご尽力された小林健二氏と、能楽師鈴木啓吾師、そして天川 彩さんによる対談が行われます。熊野と能楽のつながりなどのお話を伺うのも楽しみですね。

宿泊:那智勝浦 ホテル [ 朝・夕食]


<4日目>

5/13(水)


朝食後、日本一の落差で知られる大滝をご神体とする熊野那智大社へと向かいます。那智大社では拝殿で正式参拝を行った後、謡曲奉納(素謡・連吟)が行われ、その後、御滝の前でも「神歌」の奉納が行われます。

熊野三山すべての神様の前での奉納終了後、旅の最後に向かうのは、熊野一の鳥居があり熊野聖域の結界に建つ藤白神社です。ここは熊野三党といわれる「鈴木・宇井・榎本」のうちの、鈴木氏のふるさとであり、鈴木三郎重家ゆかりの地です。この神社の近くには現在復元中の「鈴木屋敷」があり、そちらも見学いたします。神社の神官さまからお話を伺った後は、一路名古屋へ向かいます。

3泊4日、熊野の神々と出会い、能楽が持つテーマ、すなわち「天下泰平・国土安穏・五穀豊穣」の祈りそのままに、謡曲を奉納する旅。たっぷりの思い出を胸にしながら、それぞれの帰路につきましょう。

名古屋18時頃 解散予定
  [ 朝食]


※天候・交通事情等の影響により行程が、若干変更する場合もありますので予めご了承ください。