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【夏の富士登拝!】


【登拝とは】


山そのものがご神体となっている場所へ信仰心を持って、謙虚に登ることを登拝(とはい)といいます。今回の富士登拝は、なるべく昔の人と同じような思いで、霊峰・富士山と向き合いたいと思っております。


富士への信仰登山の最終目的は、山頂に至り、浅間大菩薩の聖なる地、内院(噴火口)を拝することです。山頂までの道のりにはさまざまな神仏が配置されており、登拝者は身を清め、長く厳しい道のりを経て山頂を目指しました。現在、富士山は、誰でも気軽に登れる山となっており、以前の信仰登山にかわって観光の山となりました。



【富士吉田市歴史民俗博物館HPより】




【御師とは】



御師(おし)は富士山の神霊と崇拝者の間にたち、崇拝者に代わって祈りをあげ、お札を配り、登拝(信仰登山)の際には自宅を宿泊所として提供して、富士信仰を広める役割を果たした人々です。


【富士吉田市歴史民俗博物館HPより】



【須走口参道】



富士山頂へ向かう道には主に、5つの道があります。今回の登拝は、その中のひとつ、「須走口」の五合目から出発します。この須走口は観光地化した他のルートと違い、静かな本当の富士山の自然を楽しみながら富士山と向き合うことができます。森林地帯をゆるやかにぬけていくので、さまざまに咲き乱れる高山の花や、鳥の声聞きながらの道のり。落ち着いた富士での濃い時間を、御師に導かれながら、ゆっくりと登拝いたしましょう。


【お鉢めぐり】


富士山の山頂部分を一周することをお鉢巡り(おはちめぐり)といいます。火口の直径は約780m、その深さは200m以上あるといわれています。一周するのに、ゆっくり歩いて約2時間ほどの道のりです。ただ、山頂は強風がたびたび吹き荒れる場所ですので、決行するかどうかの状況判断は御師でもある富士山プロガイドにお任せしましょう。せっかく富士登拝で山頂まで行ったのですから、久須志神社では正式参拝の予定です。尚、お鉢めぐりができなくても、御師がとっておきの富士山聖域へ連れて行ってくれるそうですよ。楽しみですね。


【金剛杖と焼印】


古来より霊峰として崇められてきた富士山への登拝。古の人と同じように、白い行衣に金剛杖で山頂を目指します。6角の金剛杖は、長い登りや下りに、身体を預けるととても楽に歩くことができます。さらに、要所要所の山小屋では、記念に焼印も押してもらえます。(各200円ほど)。さまざまな焼印の押された金剛杖は、生涯忘れられないたくさんの思い出の詰まった、特別なお土産になるでしょう。


(イメージ写真)
※当日の登拝は,金剛杖と白作務衣の上を着用いたします。
下は、動きやすいズボン・登山靴など、自由です。
すげ笠ご希望の方は、山小屋にて各自お求め下さい。