天と大地に感謝する旅 walk.13 <報告>
PAGE|TOP|感想文|
『 〜マングローブの森と龍宮の海を行く〜
 東洋のガラパゴス・奄美大島の大自然と遊ぶツアー』


■森 ひとみさん

こんにちは。
先日の奄美旅行では、ほんとにお世話になりました。
とても、とても楽しかったです。
(未だに、その感覚が抜けきれず、どうも仕事をやる気にならないのですが・・・)
特に、ダイビングに関しては、他の人とは違う100本記念を祝うことができました。
どうも、変に気を使うところがあって、それは本当の意味で気を使ったことに
ならないのだけど、自分の言いたいことが言えなくて。
自分が納得できて、胸がスカッとして、さらにいい思い出になりました。 



■小嶋美子さん

心づくしの旅、ありがとうございました。
ツアー中は、主催者として、朝から晩まで細やかに
気を使っておられたので、随分お疲れになったことと思います。
お疲れ様でした。
今回の旅行は、今までにない、何だか不思議な満足感があります。
最も期待していた夜の森歩き・カヌーといった野外活動が、
正直、期待していたよりも物足りないくらいの活動レベルで
あったにも関わらず、です。

初対面の方々と、あんなにもオープンにくつろいで過ごせたことは、
人見知りの強い私としては驚きです。
天川さんを始めとする皆さんの暖かい心配りのおかげで、
逆に、今まで自分が人との縁というものをあまり大切にしてこなかった、
ということにも気づくきっかけにもなりました。
と、あんなに遊んだわりに、内省的な感想です。

様々な活動はどれも楽しい充実したものでしたが、
他にはない奄美大島らしさを強く感じたのは、
ナマの島歌と、藍染め・泥染め体験でした。
これはオフィスTENの旅行だからこそできたことでしょうね。

今回の旅行、直感のまま即決して正解でした。
これからの催しも興味深いものが多く、
予定がつく限り参加させていただくと思います。
今後ともよろしくお願いします。



■矢久保栄子さん

越冬した落ち葉が、春の日差しを受け、暖かく温もった枯葉のクッションの上を、
ゆったりと歩く足裏の感触に、私は何とも云えない幸せを覚えます。

 自然大好きの私は、未踏のまま、殆どジャングル状態であろう奄美の大自然を、
ぜひこの目で見、肌で感じてみたいと前々から思っておりました。 

今回のオフィスTENさんの企画は、私の70歳の古希を祝って立案して下さったのかしらと
身勝手な解釈をし、喜んで参加の申し込みをさせていただきました。 ダイビングがオプションとなっておりましたが、この際、自分の可能性に挑戦してみたい との思い、他の参加者にご迷惑をおかけするのでは・・との思いもありましたが、敢えて参加する事にしました。 

連休明け直後の故か、参加者は少人数で、参加する者にとっては誠にラッキーな事でした。  着陸間近に見えた真っ白な砂浜、どこまでも続く透明度のあるブルー。奄美の海が美しいとは聞いておりましたが、これほどとは。ハワイのハナウマベーイにも劣らぬ美しさです。

到着早々、昼食には地元自慢の鶏飯を戴き、そのあとバンガロー風の真っ白なテラスで
あの美しい海を眺め、早速ビールで乾杯。近くで双眼鏡を覗いていたホテルの方が
「イルカが見える」との一言に、一同大歓声。船を出して傍まで見に行くとの事、厚かましくも、我々も便乗のおねだり。2回に分かれてイルカ偵察。2回目が現地到着の時は、惜しくも水中透明度調査班になったようでした。いずれにしても思いがけない水上偵察隊便乗に満足。

初日目の夕刻からは、夜の森に向かって野鳥の観測。案内して下さった奄美野生動物研究家の鳥飼さんは、さすが野鳥の専門家。遠く離れた木々に止まる鳥を、素早く双眼鏡で見つけ、次々と覗かせてくださり、美由紀ちゃんはラッキーにもアカヒゲにお目にかかれたとか。

暗くなってきた森の中、前日からハブ警報も出ていると聞き、遅れをとらじと怖怖ついて行くのが精一杯。でも、真っ暗な森の中、恋を語らっているのか「クックッ」と喉辺りから出しあうフクロウの囁き、小鳥の囀り、蛙の声、ミステリアスな中にも、何かを期待する私。

次回訪奄の時は、日中でも薄暗い鬱蒼とした奄美の原始林の中を歩いてみたいと思いました。

翌朝早く、同室の美由紀ちゃんが、「お母さん(ツアーご一緒の皆さんから私はお母さんの愛称を戴きました)きれいなお月さんが出ているわよ。」と声をかけられ出てみると、何と素晴らしい。月が海の右上にくっきりと冴え、月から海に向かって三角の黄色い帯が、海面を照らし、その延長上の波打ち際に、ぼんやりと円い光を放ち、波打ち際の左寄りには白いボートが一艘浮かんで、まるで大きなキャンバスに一枚の水彩画を描いているような、それ以上に幻想的な美しい光景に息を呑むおもいでした。  とてもラッキーな思いをしたと思っております。

美由紀ちゃん、あの時声をかけてくれて有難う。 

2日目、とめさんのお迎えの車で一路カヌーの出発地点の河口へと向かう。
河口では、カヌーのインストラクターからオールの持ち方、操作方法などを伝授、
2〜3分予行練習して出発。初めは川幅が広いので、教わった通りカヌーを進める事が
出来ましたが、間もなく川幅が狭くなって、両側から生い茂るマングローブの枝が行き先を阻み、やっとくぐり抜け、うっかりしていると両端の土にカヌーが乗り上げられてしまうので、注意深く操作しながら進むと、今度は潮の渦に入って、力一杯オールを漕いでも、後ろへ逆戻り、後から付いてくる美由紀ちゃんに、「お母さんぶつかる、ぶつかる」と叫ばれ、一層慌ててしまう。

やっと脱出。 振り返って見ると、後続の美由紀ちゃんも同じ苦闘を繰り返している様子。
潮の渦から抜け出ると、広くゆったりと水の流れも殆ど無い、ゆるやかな水面。オールを休め、体を伸ばす。空を仰いでのびのびと延びきったマングローブの枝先を眺め、深呼吸とともに身も心も癒されるようなゆったりとした時間。 再び狭いマングローブの覆い被さったジャングルを潜り抜け、大きな川幅の所へと漕ぎ付ける。 いよいよ川下りと思いしや、マングローブの見事なトンネル、そこで全員カヌーの舳先を揃え、カメラをパチリ。

あとは、思い切り漕いでピッチを上げ、出発地点に到着、所要時間2時間猶予。 

出発前は、一人乗りとは思ってなく、それを知った時は不安が先立ちましたが、反って初挑戦のスリルが満喫され、癒しとスリルを楽しみ、満足度上々。とにかく面白く、楽しい思い出をいただきました。  

午後からは、泥染めに挑戦。本場の染色現場で、贅沢にも伝統工芸師自ら手を取ってお教え下さるとは有難い事でした。其々が持ち寄った白布を藍染か泥染めか思い思いの色に染色。私は、麻と綿混合の薄手の生地を泥染めに、ピンクの濃淡二色染め。帰宅後アイロンをかけると、柔らかく、品の良い夏のストールに仕上がり、これからの夕暮れ重宝しそうです。

又、午前中カヌーで穿いていた白のタンパンを藍染めに、前側がショウトスカート風になっているので、絞りの花を二つ入れた作品に仕上げ、上出来、上出来。きっとこれらを身に付ける時、
奄美のツアーの諸々を思い出し、ひとり、一人の顔と表情が懐かしく思い出される事でしょう。

3日目、朝のうち少し小雨が気になりましたが、ダイビング用のウエットスーツに着替える頃は小雨も上がり、まずまずの天候。スーツに着替えたものの、泳ぎもままならぬ身。あの10キロもあるボンベを担いで、いや・・ボンベだけではない。ボンベを担ぐ重いベルトもあるのだ。大丈夫なのかしら?不安はますます募るばかり。

それでも何とかボンベを担いで、少し呼吸法が分かってきたかナ?と思った頃、各自で練習開始がはじめられた。と、その矢先、ボンベが背中から横にずれ、体が上向きになって、どうしても元の状態に戻れない、どうしよう。パニックになりかけた時、ボンベマスクをずらしたと見えて、海水を少し飲む、とても塩辛い。ますますパニック状態。その時、小嶋よし子さんが、「水中で何かあっても、慌てちゃいけないわよ。」の、あのアドヴァイスの一言を思い出し、冷静に冷静にと思いながらもパニックは治まらず。その時、美由紀さんが心配そうに私を覗き込んでいる目と目が出会う。私はさっと右手を彼女に差し出した。彼女もさっと手を出してくださり、その手につかまり、続いてとめさんが私の手を取り、その場に立たせてくれた。たまたまボンベのベルトがゆるく、ボンベが斜めにずれてしまったようだ。とめさんがしっかりとベルトを締めてくれて、とりあえず問題解決。

 海底はどこまでも砂地。砂地を手で大きく掴み、足に着けたゴムびれを上下に動かすと、スーッと前進、呼吸法も、吐く息を少しずつゆっくり吐くと、海底にぴったりと腹ばい状態になり安定する。なるほどと頷けました。

とめさんが、前方を指差しながら合図。前方上空を大きな魚がたくさん泳いでいるのです。私は、指で円を作り、OK のサインを送る。暫らくすると、とめさんがふぐを捕まえ、そのふぐは、見る見るうちにお腹をパンパンに膨らせ、目は怒りに燃えているように見えました。

私は、自分でも何かを見付けてみたい欲望にかられ、とめさんから少し離れて、岩の合間を覗き、覗きしていると、少し横前方の岩の間に、大きな貝殻が目に入りました。よし、貝殻でも良いから記念に持って帰ろうと、それを片手に抱えて前進する。と、とめさんが、貝殻はひとまず近くの分かりやすい処に置いて、帰りに持って行こうとのしぐさに納得。

また暫し前進。  間もなく引き返す時間になって、戻る途中あのシャコ貝の貝殻は、とめさんがしっかり持って帰ってくれました。  
札幌に帰宅後、あのシャコ貝はきれいに洗われ、今も私の机の横にある飾り台の上で、少し口を開き、周りに澤山の藻を付けて、貫禄を見せながら、鎮座ましております。

この度のツアーのテーマーは、「奄美大島の大自然と遊び、龍宮の海を行く」であったと思うのですが、確かに海の中も美しく、カヌーも楽しく、満足度100パーセント以上であったと思いますが、考えてみると、この満足度を充分に満たしてくれたこの企画そのものが龍宮であったのではないかしら? と思います。

私は、時折ツアーに参加いたしますが、結構ありきたりで、特別思い出に残るようなツアーに出会う事は殆どありません。その点、今回のツアーでは一つ一つの行程に、それぞれの思いを残す内容豊かなものであったと思いました。 さぞ、下調べなど大変であったろうと推察いたします。貴重な時間とお金をかけて参加する人に、如何に楽しく、満足感をもって過ごして頂けるか。参加者の充実感と予算を勘案し、トータル的に最善の満足度を味わっていただく為の、心からのおもてなし、サービス産業の至宝はこれぞと言っても過言ではないように思います。

ツアーでは、それぞれ楽しく、個性豊かにご一緒してくださった皆様、大変お世話になりました。一人ひとり、お母さん、おかあさんと優しくいたわって下さって本当にありがとう。

後日、美由紀ちゃんが静岡で奄美ツアーの同窓会を企画してくださる様ですので、

皆さまと再度お会い出来るかしら?と楽しみにしております。

 

PAGE|TOP|感想文|   このページの先頭へ